22時過ぎたら酒池肉林

ハロヲタのための24のガヴォット第22番ロ長調 

都市部で大雨が降る可能性は今後もありそう

3000メートル級の山岳では想像を絶するような雨が降ることは珍しくないけれど
都市で今回のような雨が降ることは今まであまりなかった
それだけに都会が実は雨に弱い ということがわかってしまったわけだが
実はアスファルトとコンクリートで固められた都会は
3000メートル級の山と似た現象が起こりうるのである
山の場合はそもそも雨によって削られて残ったところが山なのであるが
都会の場合はしばしば降った雨のいきどころがなくなるし
地下に街をつくって電車を走らせていたりするから大変なことになる

アスファルトやコンクリートはまわりの水田や森林にくらべて比熱が小さいから
暖められた空気が上昇気流を生じやすく
不安定な大気(この言葉を正確に理解している人は少ないが)のもとで
南海上からの湿舌(水分を多量に含んだ空気)が継続的に流れ込めば
いつでも都市上空で連続的に積乱雲が発生しつづけることは
かなりの確率で起きるのであり 決して100年に1度 の現象ではない
統計というのはあくまでも過去のものであり
都市上空の大気の流れが変わってしまっている以上
なんの参考にもならないのである


あれから2年たったわけだけど
相変わらず水害はニッポンのどこかで起こっている
水害を防ぐことは 理科的 技術的 には決して不可能ではないと思えるのだが
社会的 政治的 にはものすごく難しいことらしい