22時過ぎたら酒池肉林

ハロヲタのための24のガヴォット第22番ロ長調 

以前から何度も述べているように
”健康のためなら死んでもいい”と揶揄される健康ブームに乗り
よくもこれだけ と思えるくらいのサプリメントが売られている。

多くの人が指摘しているように
大切なのはバランスのとれた食生活 であって
サプリメントは文字通り 補うもの である

だから 不足しているものを不足しているだけ補う という使い方ならいい
けれど 何がどれだけ不足しているか なんて簡単にわかるのものではない
自分の食べたものをすべて記録して食品成分表から
摂取量を正確に記録している人などほとんどいないだろう
多くの人は感覚だけで ・・・が不足しているから といって
サプリメントを使用しているように思える

この感覚というものは実にあてにならないもので
不足していると思ったものが実は過剰であったり
充分とれていると思ったものが実は不足している
ということも案外多いのである
食品には多種多様な成分が含まれているから
栄養素の極端な不足や過剰になることは少ない
しかしサプリメントは化学薬品であるから過剰になりやすい

過ぎたるは及ばざるよりも悪いわけで
特定の栄養素の過剰摂取は時に生命の危険を伴うこともあるのだ

脂溶性ビタミン
水溶性のビタミンならば過剰に摂取したぶんは排泄されてしまうが
脂溶性のビタミン つまり
ビタミンA ビタミンD ビタミンE などは
過剰に摂取した場合の危険性がよく指摘されている

コエンザイムQ-10
これは補酵素であるから過剰に摂取するのは危険
補酵素の成分であるビタミンならともかく
補酵素そのものを摂取するのは体内の生合成機能を損なう恐れもあるので
避けたほうがいいような気がする
ホルモンなどを外部から摂取するのも同様の理由で危険

ウコン(ターメリック
過剰摂取による肝臓障害の例が多く報告されている
一般に栄養食品や漢方薬などは規制がゆるく
危険なものが野放しにされていることが多い
ブームに乗って安易に健康食品ヲタになると
取り返しのつかない事態に陥るかも